■ 東京 都電荒川線
- 三ノ輪橋駅 -
ノープランで迎えた三連休。初日は仕事のようなことをしていたので、なんとなく一日が終わってしまった。そして二日目の今日、なんとなく都電に乗ってゆったりと過ごしてみたくなった。都電荒川線は言わずと知れた東京最後の路面電車。今日は始発から終点まで乗ってみることにした。
- 三ノ輪橋駅 -
そのためには、まずは早稲田か三ノ輪橋のどちらかに行き、始発電車に乗らなくてはならない。足の向くまま気の向くまま、接続のできる大塚駅で来た電車に乗ろうと、乗車場に向かう。最初に来たのは三ノ輪橋行き。前乗り先払いのバス形式。パスモをもっていざ乗車。この猛暑、車内のエアコンが心地よい。
- 三ノ輪橋の商店街の路地 -
三ノ輪橋駅に着いてそのまま折り返すのもナンなので、ちょっと駅前を一回りする。テレビなどで見るとおり、西東京の町とはちょっと違った下町の空気を感じる。
- 三ノ輪橋駅 -
今日は町を歩くだけでも汗が滝のように噴出してくる。早々にエアコンの世界へ避難したくなり、再び三ノ輪橋駅へ。ちょうど一本前の電車が出発前で、次の電車がホームへの入線待ちのタイミング。ホームに着くとちょうど次の電車が入線してきたので、空いている一番後ろの席に座り、とにかく冷却。
- 荒川、東尾久付近 -
都電はもちろん、住民の重要な移動手段として整備された路線で、今でもその役割を果たしているから、こうして生き残っている。けれどその足は決して速いとはいえない。早く移動したいのなら別の路線を選択したほうがよい。とはいえ、そのゆっくりとした走りが懐かしい時間を演出しているように思う。
- 町屋駅前付近 -
座った席は一番後ろ。振り返れば電車が通り過ぎた後の町の営みが見えてくる。駅の周りに広がる商店街、そこに集う人々。高いビルやきれいなショッピングセンターに変わってしまった町並みだけど、都電の視点からは町のぬくもりを感じる。
- 目白付近 -
三ノ輪橋から30分、そろそろ知った町に近づいてきた。この辺りでは道路を走らず、専用軌道を電車のように走る。でもやはり普通の電車よりは人と電車の距離が近いように思う。
- 面影橋付近 -
終点の早稲田に近づくと、遠景にサンシャインが聳える。昔は最新の風景というか、未来の風景に見えたかもしれないが、今ではちょっと古めかしく感じられてしまう。どこかにスカイツリーと都電が一緒に写る場所があれば、それが今の最新の風景だろう。
- 車窓に垣間見る青空 -
懐かしい雰囲気を感じた夏の一日、車窓から見えるミラー越しの青空も何か懐かしい夏の色に見えてくる。