■ 静岡市葵区 静岡浅間神社
- 赤鳥居 -
大晦日、家族と夕食時に飲んでいたら、よい気分でつい飲みすぎてしまった。そして床に就いたのは8時過ぎ。すると元旦は5時前に目が覚めてしまった。早く起きた元旦は初日の出を、というわけで朝風呂に入り目を覚ましてから、近所の静岡浅間神社に出かけた。
- 大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ) -
初詣のピークはおそらく午前1時か2時ごろ。多くの人は除夜の鐘を聞きた後に神社やお寺に詣でる。そして3時ごろには人が減り始めて、5時ごろには初日の出の人と入れ替わる。この日もそんな感じだったが、中にはオールでは?という若者の姿もあった。
- おみくじ -
初詣には付き物のおみくじ。昔はもっともっと結び付けられていたように記憶している。それとも、これから昼間の初詣の人がたくさん買うのだろうか?
- 大拝殿 -
空が白み始める頃、浅間神社の中で一番大きな拝殿に向かった。静岡浅間神社は多くの神を奉っている。大拝殿の裏には冨士新宮 浅間神社、駿河総社 神部神社がある。ここがお浅間さんのコアなのだろう。
- 舞殿 -
舞殿の前には大きな賽銭箱がしつらえられ、夜も明けきらぬうちからわりとたくさんの人が初詣に訪れていた。こうしてみるとお浅間さんはなかなか立派なお社だなぁと思う。さすが東照大権現様 徳川家康ゆかりの神社。
- 働く巫女さん -
お守り売り場には行列というほどの人だかりはできていなかったけれど、込み合っているスーパー程度の待ち行列ができている。主力商品以外の売り場担当は、ごらんのように笑顔もこぼれている。新年の喜びか、夜中の混雑が一段落した安堵か、勤務明け間近の期待か、徹夜勤務でハイになっているだけか・・・寝ぼけた頭がいろいろなことを考えてしまう。
- 破魔矢のお祓い -
舞殿ではきれいな巫女さんが破魔矢のお祓いをしている。ちょっとやってもらおうかと思ったけれど、帰りの荷物になるので、破魔矢の購入はパス。でもこれを見ているだけで、なんとも言えない清楚で穏やかな空気を感じる。
- 破魔矢のお祓い -
お祓いを済ませた破魔矢を購入者に手渡し、にっこりと笑顔。昔の巫女さんはこんな笑顔を見せることはなかったように思う。こういたことは、おそらく正規職員しかできないだろう。だからこの笑顔は別のバイトの経験が生きているとかではなく、業務で訓練されたのだろうか。するとなかなか高度な訓練をしている・・・また下世話なことばかり考えてしまう。
- 八千戈神社(やちひこじんじゃ) -
神社の境内にはいくつものお社がある。子供の頃は気にも留めなかったことだけれど、それぞれに神が奉られていて、お浅間さんはお浅間さんという神様だけの神社ではない。Wikipediaによると、駿河国開拓の祖神大己貴命(おおなむちのみこと)を祀る「神部神社」、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を祀る「浅間神社」、倉稲魂神・大年神の母神である大歳御祖命(別名神大市比売命)を祀る「大歳御祖神社」の総称が静岡浅間神社なのだそうだ。その他にも、大山祇命と大和武尊を祀る「麓山神社(はやまじんじゃ)」、少彦名命を祀る「少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)」、国学の四大人たる羽倉東麿・岡部真淵・本居宣長・平田篤胤を祀る「玉鉾神社(たまほこじんじゃ)」、そしてこの「八千戈神社(やちほこじんじゃ)」は大国主命を祀っているという。
- 夜明け直前の拝礼 -
郷土の歴史に疎がゆえか、とりあえずなんだかわからないけれど、年初にここへ来てしまうのは、静岡人の習性だろうか?
- 昇りつつある初日に照らされる八千戈神社 -
そろそろ初日の出の時間が近づいてきた。今日は曇りなので、ダイレクトなご来光を望むことはできない。でもとりあえず雲間からの光でも捕まえようと、東の空に空間のある場所を探して、神社の裏山を登る。
- 賤機山古墳(しずはたやまこふん)から東の空を -
昔はただの盛り土のようだった賤機山古墳を登り、東の空を望む。枯れ木と雲間からかなんとなく見える初日の出。今年一年が穏やかで幸多い年となるよう、我々のエネルギー源であり、狭義において事象の中心である、太陽系主系列星の「お天道様」に願いをこめる。
- 大拝殿の下で -
本日のミッション終了!というわけで、山を降り家路に着く。寒い朝、正月の朝、だから朝酒は許されるはず!なのであるが、今日は車で東京に戻らなくてはならない。だから臨時屋台で一杯引っ掛けている同輩に羨望のまなざしを送りながら、あきらめることにした。