■ 滋賀県米原市醒ヶ井
- 旧中仙道 醒ヶ井宿 -
京都への出張のついでに、旧中仙道の醒ヶ井宿を訪ねた。醒ヶ井は清水が湧き、その小川に梅花藻(バイカモ)が咲く里。
- 地蔵川 -
朝、宿を取った新大阪から新快速で約1時間半、醒ヶ井駅に降り立った。駅前から少し歩くと、旧中仙道の町並みが広がる。地蔵川に架かる橋を渡り、里に入る。
- 中仙道 -
中仙道は昔の主要幹線である五街道の一つに数えられ、江戸から上州、信濃、美濃を抜け、京に至る500km以上の長い街道。今は醒ヶ井のすぐ脇を名神高速や新幹線が通る。
- 醒ヶ井の古い町並み -
地蔵川の流れと平衡して、通る旧中仙道沿いには、宿場町の面影を残した古い家々の町並みが軒を連ねる。朝早いせいか、人通りはなく川の流れる音が心地よく聞こえる。
- 地蔵川 -
まずは地蔵川を水源の湧水地まで歩いてみる。やっぱり清水の流れる町を歩くと、心が落ち着く。
- 居醒の清水 -
醒井の地名の由来となったといわれる「居醒の清水」は、山懐から湧き出しで、地蔵川の水源となり梅花藻が花を咲かせる。台風後の湿度の高い空気が、清水の冷気で冷やされて、水面に靄がかかっていた。
- 地蔵川に架かる橋 -
居醒の清水から町並みを引き返す。地蔵川には多くの橋が架かっている。各家々は地蔵川をはさんで中山道に沿って並んでいるため、橋は各家の玄関なのだ。
- 梅花藻 -
数日前に台風が通過したため、この近所でもそれなりの大雨が降ったらしい。そのためか、地蔵川の推移が高く、ほとんどの梅花藻は水の中で咲いていた。所々で水面に顔を出している様子を撮影した。
- 梅花藻 -
地蔵川は梅花藻だけでなく、ハリヨという魚も生息している。どちらも清浄な水にしか棲めない生き物だ。今回梅花藻は撮影できたけれど、ハリヨは泳ぐ姿を見ることこそ出来たが、撮影は失敗。水中花とハリヨの構図、撮影できたら美しいだろう。
- 茶店とスイカ -
醒ヶ井はそこそこの観光地のようで、とても小ぢんまりしている通りに、数件の茶店があった。茶店では地蔵川の水でジュースとスイカを冷やしている。こういう暑い日には、自然に冷やされた冷菓が美味い。
- 醒ヶ井駅 -
出張ついでのそぞろ歩きなので、あまり時間はない。2時間ほど里を歩いて帰途に付く。時々ホームに吹く涼風の心地よさを楽しみながら、30分に一本の電車を待つ。