■ 東京都西多摩郡奥多摩町氷川 〜 小河内ダム:奥多摩湖
- 奥氷川神社 三本杉 -
奥多摩むかし道を歩く。
今日のコースは、一旦バスで奥多摩湖まで行き、むかし道を下るコース。昼前の集合だけど、かなり早く着いてしまったので、奥多摩駅周辺を散策する。
駅のすぐ近く、日原川と多摩川が合流する付近に「奥氷川神社」がある。小さいけれど、由緒正しい神社らしい。そして境内の三本杉は東京都内で一番背の高い木との事。
ベンチを借りて、集合時間までしばしひと休み。
- 奥多摩湖 -
11時の集合。奥多摩駅前から出発するバスで、奥多摩湖まで20分。奥多摩湖のひとつ手前の「水根」バス停で下車し、国道脇の「むかし道入り口」を入る。
最初のポイント、水根集落まで20分の登り坂。普通の舗装道路なので、苦労せずに到着。
この集落は下の奥多摩湖から良く見える。こんな山の斜面なのに、しっかりと道路が整備されているとは思わなかった。
開けた斜面に出ると、奥多摩湖が一望できる。もう少し天気がよければ、さぞ絶景だろう。
- むかし道の道祖 -
水根集落から、むかし道下りルートがスタートする。
むかし道は、旧青梅街道の山道を再整備したハイキングコース。途中には昔からの集落もあれば、朽ち果てた遺跡のようなところもある。そしてその道の要所要所には、今でも道祖神や民間信仰の神体が行き交う我々を見守っている。
- むかし道 兼 電力道路・・・ -
水根集落から中山集落までは、相当に険しい峠道だった。
一応道として整備はされているが、長引く雨でどろどろになり、いたるところに落石のあと。そして倒木が鉄柵を押し倒しているようなところもある。
とんでもないところに来てしまったなと、気をつけながら山を下る。すると突然、目の前に宅地が広がり、車が走ってくるではないか。
むかし道が単なるハイキングコースだと思ったら大間違い。生活道路と一部を共有しているので、意外と田舎感に欠けていたりする。
- しだくら橋 -
しばらく行くと「しだくら橋」に到着する。
しだくら橋は多摩川の惣岳渓谷に掛かるつり橋で、結構な高さがある。
今は鉄骨のつり橋だが、その昔はツルを編んで架けていたという。橋が揺れてコワイなんていうのは現代人の甘えに聞こえてしまう。
- 惣岳渓谷 -
しだくら橋から下を覗き込むと、そこが惣岳渓谷。
度重なる地殻変動や水害で、巨岩が押し流されてできた絶景。 鳩ノ巣渓谷よりはスケールが小さいが、揺れるつり橋からのスリルは満点。
- 森へ続く道 -
橋の向こう側にも道が続いているけれど、どこへつながっているか分からないので、深入りはしないようにする。まだこの奥にも集落があるので、そうそう危険な場所ではないと思うのだが、これだけ森が深いと緑の世界に吸い込まれそうな錯覚を覚える。
- 森の中の集落 -
歩みを進め、惣岳渓谷を下ると森の只中に何軒かの民家が出現する。
この家の屋根はGoogleMapの衛星写真にも写っていたが、あまりに孤立しているから、民家ではないだろうと予想していた。山懐深くても集落であれば生活もできようが、孤立していて何かと不安も多いだろう。
しかも家の裏手には結構な規模の滝がある。風情があって・・・と見えるが、水害の恐怖や孤立の危険を考えれば、楽な暮らしではないだろう。
- 奥多摩 白髭神社 -
白髭神社のご神体は、写真の右側にも写り込んでいる巨大な一枚岩。
行く手を阻むように、杉の古木が参道を挟んでいる。霊験鮮かな自然の中で、古くから信仰を集めた場所なのだろう。
- 槐(さいかち)の木 -
槐の木という休憩スポットまでたどり着いた。「さいかちの木」と言う古木があると聞いていたのだけれど、それらしいものは見当たらない。
ベンチで休んでいたら、通りがかりの人が庵の横の木だと教えてくれた。そういわれれば、ネットで見た木と枝振りが似ている。古木と言うからもっと大きな木だと思っていた。
- 羽黒神社 ・・・ 階段にくじける -
むかし道最後のスポット、羽黒神社に到着。折角だから拝んでゆこうと、鳥居をくぐる。次の瞬間、足は帰り道に向かっていた。
写真の通り、ものすごく急でものすごく長そうな階段が待ち構えていた。最後の最後でコレはきつい。あっけなく最終ポイントを通過して、奥多摩駅へ戻る。
- 奥多摩駅 -
約10kmのむかし道を3時間で走破。途中1時間程度休憩したが、時刻はまだ15時前。
そのまま帰るのでは面白くない。メンバーと相談の上、澤乃井園で打ち上げをすることにした。
今日も一杯\100の日本酒と\150のつまみで、いい気分になってしまいました。