■ 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町、新宮市、田辺市本宮町 / 熊野三山
- 熊野古道 大門坂 夫婦杉 -
このあたりは高速道路がないので、車で訪ねるには、ものすごく時間が掛かる。
一番近い高速の出口から、一般道を50km/hで走って約4時間。やっとの思いで那智勝浦町に到達した。
早速手軽な大門坂ルートへ足を伸ばす。
市街地から車で20分、那智の滝へ徒歩で行く代表的な古道ルートである。大門坂駐車場に車を止めて古道に入ると、樹齢800年の夫婦杉が出迎えてくれた。
- 那智の滝そばの参道 -
深い那智の森を抜け、那智大社の境内に入ると、どこぞの温泉街で見たような土産屋街になっていた。
深い森を抜けると、グヮッ!と突然巨大な那智の滝が現れる、なんてドラマチックな展開を規定していただけに、ちょっと拍子抜け。
- 那智大社 坂道を登りきったところに那智大社ある。
有名な割には意外と小ぢんまりしているなぁ。
-
- 青岸渡寺 三重塔と那智の滝 -
こちらがこの登山(?)の本命、青岸渡寺の三重塔と那智の滝の絶景である。
観光写真バリバリの構図だけど、このポジションが一番キマっている。
コレと同じ構図の写真やデータが、日本中・世界中に何十万枚と存在するに違いない。
- 那智山郵便局のポスト -
とりあえず、ミッションを完了。明日からは本格的な古道散策をしよう。
かと思った。
でも「熊野三山」と言う言葉がある。折角ここまで来たのだから、残り二つも詣でなければもったいない。
明日明後日で残り二つもまわることにしよう。
- 那智大社下の古道 -
登ってきた古道ルートを見下ろすと、なかなか長いことに驚かされる。
昔の人は深い森の中を良くこれだけしっかりと整備したものだと感心させられる。
- 那智大社の参道から -
- 熊野本宮大社 大鳥居 -
翌日、宿のある那智勝浦から新宮市まで車を飛ばす。一時間ほどの田舎の山道をドライブしていたら、急に開けた町に出た。
本宮に到着。むかしはこの鳥居の奥に本宮の社殿があったが、大水で流されてしまった。現在はすぐ近くの丘の上に移設されている。
- 熊野本宮 大鳥居から現在の社殿へ -
大鳥居から本宮への参道を登る。これは古道というよりも、普通の神社の境内のイメージだ。
- 熊野速玉大 -
熊野の旅の最終日、和歌山ラーメン井出商店直系、「速見」にて和歌山ラーメンと秋刀魚寿司を食べた。
腹ごしらえを済ませて(済ませるほどではないけれど)、熊野三山最後の一社、熊野速玉大社に詣でる。
全国熊野神社の大元という割には、意外と小さい。権威と規模は比例しないのだろうか。
- 熊野速玉大社 本殿 -
青空と緑深い森の中で、奥の院の赤が鮮やかに燃えている。熊野三山を制覇。
今回はそぞろ歩きと言うより、ミッション達成の為のドライブになってしまったなぁ。車でも結構な距離なのに、徒歩で長い時間と労力をかけて熊野三山に詣でた人々の苦労は計り知れない。