■ 西武新宿線、西武拝島線、東京都中野区新井薬師前商店街
- 西武新宿駅前 -
土曜日の夕方、新宿へ買い物に出かけた。
いつもの朝と同じ経路。西武新宿の駅を降りて靖国通りを渡ると、右手に西新宿のビル群が見える。
毎日この景色から一日が始まり、この景色で仕事から解放される。
子供の頃、アニメやドラマで超高層ビルを映し出すシーンをよく目にしていた。「大人になったらあんな街で働きたい」そう思って、新宿の会社に就職した。
夢に見た風景も、その夢を叶えて何年も過ぎれば、日常の風景に変わってしまう。
- 西新宿 思い出横丁 -
平日は、当たり前ではあるが、駅→仕事→一杯→駅という経路を辿る。今日は西口に用事があるので、最初から「思い出横丁」を横切ってゆく。昼間は大通りより飲み屋街を通るほうが、人波にもまれないだけ歩きやすいからだ。
今日は魔力の弱い時間に飲み屋街を通ったので、鹵獲されずに無事通過することができた。
早いうちから営業している店が意外と多い。とはいえ、明るい時間の赤提灯はいまひとつ求心力に欠ける。真っ暗な中で煌々と輝いてこそ、赤提灯はサラリーマンを大量捕獲する決戦兵器となりうる。
- スタジオアルタ前 はとバス発着所付近 -
西口での用事を済ませたら、そのまま帰るつもりだった。しかしまだ時間は早い。せっかくなので別の店も覗いてゆくことにした。
傾きかけた日差し、気持ちはなんとなく寂しくなるけれど、この町ではまだまだ真昼間。休日の夜の待ち合わせには早い。アルタ前も人待ちはまばらで、通行人のほうが多い。
- スタジオアルタ裏手アルタの裏手、会社からの帰り道で一番危険なポイントである。飲み屋こそ少ないけれど、カレー屋やラーメン屋など、適度の空腹に最も相性の良い店が並んでいるからだ。
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- 歌舞伎町の入り口 -
歌舞伎町の入り口、コマ劇場の真正面。
最近の新宿で一番人通りの多い一角だ。夜になれば居酒屋、カラオケ、キャバクラ、業態問わず節操のない客引きが横行し、水商売のスカウトが若い女性に声をかける。
漫画喫茶の看板持ちは時を選ばず、そこに立ち続け、路上喫煙禁止の指導員は、天気の良い日だけ仕事をする。チンピラや不貞の輩の喫煙は目こぼしなのに、一般人の喫煙を厳しく取り締まる。なんだかねぇ。
- 歌舞伎町 コマ劇場裏手 -
最近閉鎖が決まった、新宿コマ劇場。
今この場所にはこの建物が建っているけれど、3年後にはどんな施設に代わっているのだろう。そして、何十年後ここはどんな街になっているのだろ。